ほととぎすがやっと来ました

 今年もやっとホトトギスが来て朝から啼いていた。曼荼羅山をあちこちと飛び回っているのであろう、森に姿を隠して啼き渡っている。
 芭蕉に「ほととぎす鳴く鳴く飛ぶぞ忙はし」の句がある。
 カケス、ウグイス、メジロ、百舌にコゲラ。エナガに、シジュウガラ……は写真にも撮ったことがあるが、このホトトギス、声はすれども姿は見えず。朝日二丁目に住んで30年を超えるのに見たことがない。だからか、今年はまだかと待っている自分がいる。
 去年は早く来て長く逗留していた記憶がある。
 漢字表記は子規、不如帰、霍公、時鳥、杜鵑……。
 啼き方は、
    テッペンカケタ
    トッキョキョキャキョク
    オトトコソ、オトトコソ(弟こそ、弟こそ)
あああああああああああ
ホトトギスの鳴き声
 ときどきウグイスの声を真似ているようなときがある。決まって喉を詰まらせたのかと思うほど「キョキョ」と短いときがそれだ。
 今年はいつまでいてくれるだろう。
 朝、ホトトギスの高い声が枕元にまで聞こえてくるのが爽やかでおもしろい。
 写真がないので、奥伊吹で撮った植物の「ホトトギス」をどうぞ……。