日常の中に‥‥‥

今年は琵琶湖を美しくする一斉清掃が中止になった。が、美しいまちづくりをめざす小野学区には美化に努める人が多いので助かる。小野妹子公園・小野小学校外周通りでは毎日誰かしら除草や花の世話を当然のように繰り返している。
80歳近い白髪の男性がこの一週間ほど、雨の日以外毎日、湖青二丁目の100mはある街路樹下の草抜きを続けているのを見かけた。地面へどっかと尻を落として、ゆっくりゆっくりと、草を抜く。ことば以上にゆっくりとした様子で抜いていた。この並木通りは花こそほとんど植わってはいないけれどもすっきりした。きれいだ。手前の、朝日一丁目側の街路樹下も60半ばの男性がよく草むしりを、また、別の女性が花の世話をした成果が現れている。
そのほかの通りも縄張りがあるわけではないけれども毎年誰がするのか決まったように、多くの街路樹下、幹線道路は人びとの手で、美しくなっている。
確かに一斉清掃があった方が美化は徹底するに違いない。
それより大切なのが日常の中にそれを表現できる住民のこころだと思えてくる。ありがたい。

撮影:5月27日午後

志賀南幼稚園

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